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代表 田中 千陽

 はじめまして、田中千陽と申します。2018年2月の心臓血管外科学会総会にてU-40の代表に就任いたしました。2018年4月現在で卒後11年目の心臓血管外科医です。 私は卒後4年目の時に若手心臓外科医の会に誘っていただき、外部の先輩方と触れ合う機会に恵まれました。手術の修練、論文や学会発表、今後のキャリアについて、不安なことも含めてみんなで熱く話し、私にとっては先輩方が憧れになりましたし、良い刺激をたくさんいただいて今まで心臓血管外科医を続けてきたのだと思います。U-40が立ち上がり早4年が経ちましたが、熱い想いをみんなで話しながら良い刺激を相互的に与え続けられる組織になればと思っています。

 さて、U-40は若手医師の学会意思決定参加を主たる目的とし、学会主導で設立された満40歳以下の日本心臓血管外科学会員”全員”を対象とする正式な学会内の組織です。以前の学会意思決定は主に50代以上の医師で構成される理事会、評議会によって成されており、若手医師の意見が直接的に反映される事は難しい状況でした。より直接的に若手の意見を学会運営に反映させるため、U-40は意見を集約し、次世代構築に対する提案や意見交換を行うために活動しています。

2013年に日本心臓血管外科学会理事会により構想が開始され、支部代表幹事が公募で選出された後に、2014年2月の第44回日本心臓血管外科学会学術総会内で開催されたU-40発足式で正式に発足いたしました。全国8支部で構成されており、各支部には支部代表および10名弱の幹事が任命されております。

 渡邊隼前代表が発足より牽引してくださり、患者、メディカルスタッフ、医師の「3つの笑顔」を理念とし、U-40の活動はBasic Lecture Courseを主体に日本心臓血管外科学会総会特別企画、日本心臓血管外科学会雑誌での執筆などを行ってまいりました。とりわけBasic Lecture Courseは毎年全国で開催しておりますが、心臓血管外科専門医申請要件としてOff JTの時間数が加わったこともあり、多くの方に参加していただきました。初期のころは探り探りであった活動も、今では多くの活動が軌道に乗ってきたところであるといえます。

 今後のU-40の活動のテーマとして、当たり前のことではありますが、「患者を救える心臓血管外科医となるために、将来有益になる活動を実行する」を挙げさせていただき、主に以下の活動をしていこうと考えています。

1.Off The Job Training (OffJT)の推進
心臓血管外科専門医受験資格にOffJTの単位が必要になったこともあり各地でOffJTが多く行われるようになり、OffJTの重要性はほとんどの外科医が認識していると思います。現在U-40としては1年に1回各支部でBasic Lecture Courseを行っておりますが、より充実したBasicの手技を提供していけたらと思います。またAdvanced Lecture Courseとして冠動脈バイパス術のコンテスト含め、難易度の高い術式など様々な手技に関して学べる場や、シミュレーターを用いてのOffJTなどを学会として提供できるようにしていきます。

2.基礎、臨床研究の推進
諸外国と比較しても日本の研究者人口は減少しており、早急な対策が必要です。U-40では基礎、臨床問わず研究を推進したいと考えており、情報の共有や研究会の開催なども考えていきます。 また研究とは少し違う視点にはなりますが、心臓血管外科医としての知識や考え方を学べるような、実地に基づいた勉強会を検討していきたいと思います。

3.外科医働き方改革についての提言
「働き方改革」が注目されている現在外科医も今後の労働環境について考えなくてはいけません。現U-40世代が長く健やかに外科医を続けるためにも、これから外科医を志す後輩たちのためにも、私たちを取り巻く環境を考えるのは重要な役目だと考えています。また、近年女性医師、女子医学生は増加しており、諸外国でも同様の傾向があります。労働環境、男女外科医のキャリア形成、施設集約化、PA制度、また今後の少子化に伴う外科医不足の問題についても、U-40での意見を集約したいと思います。

 発足から4年間を通して様々な企画が実現され、今後もU-40でできることの幅は広がっていくと思います。みなさんが考える、良い医療を生み出す環境、良い心臓血管外科医を育てる土壌を実行できる会だと思いますし、それが将来の患者を助ける強みになるかもしれません。会員の皆様には、ぜひ積極的に活動に参加していただきたく存じます。また若手同士で忌憚のない意見を述べ合い、たくさんの経験をしていただき、存分にU-40で活躍の場を広げていただくことを切に願っております。
 指導医の先生方におかれましては、今後ともご指導をいただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

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